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「NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク 第一集 腎臓が寿命を決める」番組内容メモ

19分あたりからスマホ同士を近づけGoogle音声入力で書いております。全音声文字起こしすると重複など無駄が多く要約して文章化したいところですが、医療系の情報を問題なく編集可能な知識がないので危険です無理です…


2017年10月1日(日) 午後9時00分(50分)
2017年10月5日(木) 午前1時00分(52分)

NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク 第1集▽腎臓が寿命を決める
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586928/index.html


07分
高地トレーニングをすると酸素が足りなくなり99以下になる、そうすると腎臓が反応します、エポ(EPO)メッセージ物質を出します他の臓器に「酸素がほしい」と伝える物質、骨の中に入ると酸素を運ぶ赤血球の増産が始まり筋肉に酸素が届くようになるので持久力も上がります。
腎臓は常にメッセージ物質を出しつつけ酸素濃度をコントロールし続けています。

腎不全で貧血に
腎不全 | 病気について | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/disease/renal-failure.html#4

 

血圧を監視しコントロールするのも腎臓です、そのために送っているメッセージ物質が『レニン』、高血圧患者の多くがレニンを出しすぎてることがわかりました、手術でそれを正常に戻すと血圧を下げられることが分かってきたのです。

 

酸素も血圧もコントロールしている、肝心の『心』は元々『腎』だったんです。

 

 

16分
腎臓は体内の情報回線である血液の全てを取り仕切る司令塔となっているのです。


心臓が送り出す血液のおよそ4分の1は腎臓に行く。
血液を全て取り仕切る血液の管理者、赤血球の血圧も全部。
調節をしているんですね、塩分、カルシウム、マグネシウムカリウムなどなど。
バナナにはカリウム、果物はだいたいカリウム多いんですが体にとって大切なんですが多すぎてもいろんな障害が出てきます、心臓の不整脈とか、なので厳密に調節される必要があります。
腎臓がカリウムの調節をできなくなるとバナナを食べられなくなる。

 

 

19分
拡大してみると、管の様なものがぎっしりと詰まっている中に所々不思議な形をした丸いものが見えます。血管の塊です、これこそが血液から尿をこし出す場所『糸球体』その詳細を立体的にとらえました。


太い血管がびっしり、大量の血液が届いていることがよくわかります。腎臓に入ってくるのは老廃物を含んだ血液、腎臓はそこから尿を作るとき実は同時にあらゆる成分を絶妙に調節した血液も作り出しているんです。

 


24分
壁を見るとびっしりと細かな毛が生えています『微絨毛』です、実はここで体に必要な成分だけを選び取り血液に流れているのです。これは電子顕微鏡で見た尿細管の断面、管の内側にびっしりと生えた微絨毛、この一本一本に様々な成分を絶妙に調節するポンプの様な装置がついている。ポンプごとに吸収する成分が決まっています、体に塩分が必要なとき血液に戻す量を絶妙に変化させています。驚異的な再吸収システムによって血液の成分が絶妙に調節されているのです。これは腎臓の内部特殊な顕微鏡で再吸収の現場を捉えた映像です 赤く流れているのは成分が絶妙に調節された血液、腎臓が片時も休むことなく血液を管理し続けています。こうして腎臓は全身のネットワークの要としての役割を果たしていたのです。

 

 

26分
山中メモ
血液成分の調節は腎臓が全部判断するのではない、他の臓器の会話を聞いて行う。

 

心臓「疲れた、しんどい」


実は腎臓の凄さの極めつけは、全身を飛び交う様々な臓器からのメッセージを読み解いて吸収の量を決めているのです。

 

例えば心臓が疲れた時に出すメッセージを受け取ると腎臓は塩分の再吸収を減らし体から塩分を排出します。塩分が減れば血圧が下がり心臓が楽になるからです。

そして心臓だけではなくて様々な臓器からのメッセージは腎臓に届いてるんです。

 


30分
山中メモ
腎臓は体の中のネットワークの要!


その仕事量は膨大なものです、実は糸球体が作った原尿のうち尿として体の外に出て行くのはたったの1パーセント、なんと99%が再吸収されて血液に戻されていますそして腎臓は24時間休むことなく血液を調節し続けています。
原尿の量を合計すると1日180リットル、そうこれこそタモリさんが番組の最初で驚いたあの180リットルです。
つまり私たちが普段見ている尿は腎臓がした膨大な仕事のほんの一部大量の血液を調節した結果作られた最後の1パーセントだったのです。

 

 

32分
寿命、そもそも動物にはほぼ決まった寿命があります、ネズミはおよそ3年、羊はおよそ20年、ゾウは70年。
寿命と体の大きさの関係を見てみると体が大きい動物ほど長生き。でもこれに当てはまらない動物たちがいます、ハダカデバネズミ、コウモリそして人間。なぜこれらの動物は長生きするのか。
この謎を解く鍵として血液中のある成分が注目されています。それは『リン』腎臓が調節する血液の成分の一つです血液中のリンの量で並べ替えて見ると綺麗に並びました、リンが少ない動物ほど長生きするのです。
リンは肉や豆などに含まれる重要な栄養素です、血液中のリンが足りないと様々な病気を発症し命に関わります。しかし多すぎると老化を加速させてしまうことが分かってきました、きっかけは日本人科学者が見つけた不思議なマウスでした。

 

 

34分
遺伝子操作の過程で偶然生まれたこのマウスを調べてみると腎臓の中で働くある遺伝子が壊れリンを調節できなくなっていました、そのため血液中のリンが一斉に増加、老化が加速してしまったのです。
リンが老化を加速させるメカニズムは現在解明の途中ですが血液中のリンが増えると血管の内側で石灰化という現象が進み全身の血管が硬くなることが一因とされています。
「腎臓の働きが落ちると老化が加速する、逆に腎臓が健全に保つ事ができれは寿命が伸びる」
この時腎臓が耳をすませて聞いているのは骨からのメッセージ 骨は体内のリンの貯蔵庫としてその量を常に監視しています。この腎臓の複雑で精緻なの仕組みが私たちの寿命をも決めていたのです。

 

山中「リンだけでは説明できない要素も他にいっぱいありますが、1つの指標ではあります」「リンがないと私たちは生きることができません、ですが逆に多すぎると老化が加速されてしまって体の骨がカスカス骨粗鬆症に早くなってしまったり、逆に血管には石灰化し動脈硬化になってしまったり」

 

山中メモ
腎臓の血液調節機能は長寿のカギ!

 

 

37分
複雑精緻な仕組みで全身を常にコントロールしている腎臓実は世界の医療現場では腎臓の状態を常に監視することの大切さが叫ばれ始めています。

 

イギリスのある病院看護師が入院患者のもとに駆けつけました。

感染症で入院していましたが病院が開発中の最新システムがなぜか腎臓の異常を検知したのです、警告されたのは急性腎障害、腎臓の機能が急激に落ちることをきっかけに多臓器不全を引き起こす命にも関わる深刻な状態です。
これまで正確な患者数は把握されていませんでした、しかしある報告によって医療の世界に激震が走りました。先進国の入院患者全体の中で何と5人に1人が急性腎障害になっていたと言うのです、一体なぜ腎臓以外の病気の患者まで腎障害を起こすのか、それは体内のネットワークの要である腎臓ならではの理由があります。腎臓以外の病気であってもその影響が波及してくるのです。例えば心不全になると流れてくる血液が減ります、すると常に大量の血液を必要とする腎臓は大きなダメージを受けます、同様に腎臓は他の臓器とも深く関わっているためどこが悪くなっても腎臓に悪影響が出ることが分かってきました。こうした関係は『心腎関連』『肝腎関連』などと呼ばれる今医学の世界で大切なキーワードになっています。

 

この連関ゆえに自体はさらに悪化します、ネットワークの要である腎臓がダウンすると今度は全身の臓器に跳ね返って行きます、そして落ち入るのが臓器不全。
わずか数日で容態が悪化し命を落とすことにもつながるのです、これまで単に臓器不全と言われて亡くなった多くのケースで実は腎臓が引き金となっていた可能性があると言います。


腎臓を守りさえすれば救えたかもしれない命が数多く失われていることも分かってきました。

 

「急性腎障害は世界的な問題です、少し治療を変えるだけで助けられた可能性のある患者が毎年大量に亡くなっています。このスタジアムの6倍、ヨーロッパだけで年間20万人もの救えるはずの命が失われているのです」

どうすれば命を守ることができるのか、ある対策が劇的な効果を発揮しています。
「薬をやめてもらいます、普段なら飲んだ方が良い薬も腎臓が弱っている今は一旦止めなければなりません」
薬が弱った腎臓に最後の一撃を加えていることが分かってきたのです、大量の血液が流れる腎臓は人体で最も多く薬にさらされる場所です。また複雑で精緻な仕組みゆえに薬からのダメージを受けやすい宿命を背負っています。この病院では一時的に薬をやめて腎臓の回復を促すことで患者の死亡率を減らすことに成功しました。
さらに腎臓に迫る危機を様々なデータからリアルタイムで判定するシステムも開発、腎臓病に限らず全ての入院患者に導入しました。あらゆる病気の患者が心拍計をつけて心臓を見守っているのと同様に腎臓も常に守る必要があると言います。
病気の治療において常に腎臓を意識することが本当の意味で命を守ることに繋がる、多くの医師がそう考え始めています。

 

「腎臓は一度やられてしまうと取り返しがつきません、いち早く腎臓を救うための手立てを尽くすことが大切です」


山中メモ
腎臓の機能不全が多臓器不全のきっかけになる、日本でもこの問題は重視されている

 

山中「薬っていうのは腎臓に大きな負担をかける場合もありますので余分な薬は飲まない方が良いと思います。一方で医師が処方されている場合はきちんと飲むことが大切」「胃は痛いと悲鳴をあげてくれるが、腎臓はなかなか我慢強く…」


腎臓を守る治療が日本でも始まっています、京都大学では腎臓医が新たな取り組みを始めました。腎臓以外の病気の治療に積極的に関わり主治医と連携しながら使う薬の量などをきめ細かく調節します、人体をネットワークとして捉えなおしたことで新たな治療の道が見えてきました。

 

全身の臓器と語り合い深く結ばれている腎臓、複雑で精緻な仕組みゆえに最も傷つきやすい宿命も背負っていました。私たちの寿命を決める腎臓、腎臓はあなたの体の中で今この瞬間も静かに働き続けています。

 

次回第2集
脂肪と筋肉の会話がメタボを治す
2017年11月5日(日)21:00
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エナジードリンクとか命を削って体力回復する系のあれこれはヤバイという事ですな…