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真鍋大度「アーティストの動きと連動させるためドローンを自作した」 日経産業新聞 (2015.01.06)

2015年1月6日 日経産業新聞
サーチライト
紅白、ロボが盛り上げ
3度目のブーム 今年実るか

 

NHKが2014年の大晦日に放送した紅白歌合戦でロボットが相次いで登場した。
女性ユニット、Perfumeの演出でドローン(無人飛行機)9台が舞い、演歌歌手の氷川きよしさんが歌った際に装着型ロボットが飾るなど、14年は日本でロボットブームが起きた年になったことを印象づけた。


「アーティストの動きと連動させるためドローンを自作した」。実際にドローンを使った演出を手がけたライゾマティクス(東京・港)の真鍋大度氏は明かす。海外製は位置の精度が低かったり、大型の商品が多かったりしたため、自作に踏み切ったという。


無線のコントロール機構は購入し、3Dプリンターで部品を作って組み上げた。①の誤差を10センチメートル程度に抑えこみ、アーティストの激しい動きと組み合わせた素早く、正確な動作を実現した。真鍋氏は「アート表現を追うなかでドローンを活用していきたい」と話す。


氷川きよしさんのステージを楽しませたのはスケルトニクス(東京都八王子市)だ。沖縄工業高等専門学校時代にロボットコンテストで優勝したメンバーが創業した企業だ。紅白では高さ2メートル60の衣装型ロボットがおかめとひょっとこのお面をつけて、人の2倍に達する手足を使ってダイナミックな動きを披露した。


今回のロボットブームは3回目とされる。1970年代からの第1次ブームは産業用ロボット普及につながったが、ソニーの犬型ロボット「AIBO」などが話題となった2000年からの第2次ブームは産業として花開かなかった。第3次ブームは市場の需要を掘り起こしてビジネスとして成立させることができるのか。15年は正念場を迎える。
(多部田俊輔)